2011年1月26日水曜日

【韓国】ゲーム企業間の買収説徹底分析

昨年末から韓国では、主要ゲーム企業を中心に買収合併に関するうわさが絶えず流れ出ている。小規模の開発会社からメジャー企業買収合併まで対象と種類も多様で広範囲だ。

そこで、Sgame では韓国で流れている噂を日本のユーザーに知らせるとともに、噂だけではない可能性も含めて説明する。

● NHN、CJインターネット買収説

最近広がった NHN が CJ インターネットを取得するといううわさは聞く人ごとに「まさか」という反応を見せるほど否定的だ。ハンゲームを運営している NHN があえて CJ インターネットを取得する理由がないということが共通した見解だ。ただし、関連買収説が広がることに論理的可能性はある。

まず CJ グループが最近確定したオンメディア(インターネット放送局)買収に必要な引受代金を確保するために、CJ インターネットを NHN に売却するという内容だ。NHN 立場ではネットマーブルを確保して競争企業を除去するのはもちろんのこと、業界不動の1位で位置づけることができるということだ。

CJ グループ会長の指向も引受け説に重点を置いている。CJ グループは最近オンメディア持分55.2%を4,345億ウォンで取得して20のチャンネルを保有した国内最大放送チャンネル企業になった。これは CJ グループで強調する「オンリーワン(Only One)」精神から始まったとのこと。1位にならない場合には売却をするほうが良いというのがイ会長のスタイルという分析だ。

この売却説は最近 NHN がハンゲームを売却するといううわさとも相対している。ポーカーや花札など賭博の否定的なイメージが強いハンゲームのために不利益にあっていると判断した NHN がハンゲームとネイバーを分離させようとするということ。ハンゲーム分離に先立ち CJ インターネットを取得するということによって規模を大きくしようとするというシナリオも出てきている。

NHN ハンゲーム売却と関連しては全く違うシナリオも出回っている。前現職ゲーム業界実力者3人が中国資本を引き込んで CJ インターネット(ネットマーブル)を取得して、以後ハンゲームまで吸収統合するという内容だ。

だが、ハンゲームやネットマーブルに関連した M&A シナリオはまだ具体的情況があらわれたのがなく、単純な「説」に終わる可能性が高い。決定的なのは CJ グループが11日2,700億ウォンに達する会社債発行を通じて巨額の資金を確保したのも CJ インターネット売却説の説得力を落としている。

一方、財閥グループである CJ としては CJ インターネットの海外の売上低迷などによりグローバル展開ができていないため、売却の可能性もあると考えられる。

● CJ インターネット、ゲームハイ買収説

Sgame でも常にお知らせしている CJ インターネットがゲームハイを取得するという「説」が本格化している。

多くの韓国メディアがこれを報道するや韓国 KOSDAQ 市場は2月8日両社に会社文の状況報告を要請した。そして、両社のトップのコメントは「検討中でも確定した懸案はない」であった。

実際に CJ インターネットとゲームハイの引き受け説が初めて言及されたことは2年6か月前の2008年7月だ。当時のチョン CJ インターネット代表は「適切な売上規模と収益性および海外進出の成果がある企業を M&A する」と明らかにしたことがある。当時の引き受け対象に議論された会社がゲームハイであった。

ゲームハイと CJ インターネットは「サドンアタック」で連結の輪を結んでいる。「サドンアタック」は CJ インターネットの主要売上で両社は開発中である後続作まで契約を結んだ状態だ。他企業と比較しても2つの会社の親密度が高くて引き受け説が広がることになった。

成長限界点にぶつかった CJ インターネットには大幅の外形成長のためにはゲームハイ以上の会社はない。ゲームハイは売上400億近くを記録していて、今後も成長の勢いを記録すると期待される。売却をする理由が外形的にはないように見えるが問題は最大株主のキム?ゴニル会長の意中だ。

キム会長はゲームハイの他にも色々な系列会社を所有して、その中でも最も重点を置くのはテーマパーク事業で知られている。(余談だが、この事業で以前 Sgame ではジョイポリスなどに同行した経験がある)

キム会長はこの事業を土台にしたカジノ事業誘致に注力しているという観測だ。このためにすでに多くの投資を行って、追加投資のために巨大資本が必要な状況なので企業売却が必要な状況という分析もある。

こういう理由に関連業界では、両社の M&A の可能性を高く占っている。通常、買収合併と同じ内容は事実が確定する直前まで両社否認する場合が多いという点を考慮してみる時、両社が「検討中」と答えたことは、すでに相当部分議論が進行されたことと専門家たちは解釈している。

● ネクソン、NDOORS買収説

ネクソンの NDOORS 買収説は昨年末浮上した。ネオプル引き受けで急成長を成し遂げたネクソンが海外市場攻略のために NDOORS 最大株主のクォン KTB 会長に会っているといううわさが広がった。

ネクソンが注目したことはキム?テゴンが製作した「アトランティカ」。ネクソンは「アトランティカ」のグローバル興行の可能性を高く見て会社買収に出たとのことが引き受け説の主要内容だ。

実際に全世界に進出している「アトランティカ」はグローバル市場攻略に適合したゲームに選ばれていて、現在のアメリカと日本でも良い成績を記録中だ。

だがこの M&A は、NDOORS の価値に対する両社の立場の差がとても大きいために成し遂げることができないと伝えられている。ネクソンは NDOORS に2,000億ウォンに達する金額を提示したがクォン会長は断ったという。

また NDOORS の立場では FPS ゲームとカジュアルゲームなど次期ラインアップを準備中の状態で急いで会社を売却する理由がなかったということが業界関係者たちの話だ。

この引き受け説に対する両社の公式な立場は「確認されたことがない」だ。接触したことは事実だが買収合併とは関係がないという説明だ。このような当事者の立場にもかかわらず両社間の交渉がまだ決裂したことではないとの展望もある。

ある業界関係者は「最大株主のクォン会長の意中により NDOORS 売却の可能性は充分だ」として「もしネクソンがネオプルを取得する時のように巨額をベッティングするならば話は変わるだろう」と話した。実際に最近 NDOORS は3,000億ウォンという価格に M&A 市場に出ていると伝えられている。

記事提供:MMORPG 総合サイト Sgame

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』

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